2015年10月6日火曜日

慢性硬膜下血腫について

こんにちは、リハビリ担当の島津です。

本日は慢性硬膜下血腫についてお話ししたいと思います。

転倒などによる頭部への打撲から1~3カ月の後に頭の中に出血が起こることがあります。


頭蓋骨のすぐ内側には硬膜と呼ばれる膜がありますが、この硬膜の内側にじわじわと出血が起こって血液(血腫)がたまった状態を”慢性硬膜下血腫”といいます。

通常、慢性硬膜下血腫は、硬膜の下の外膜・内膜と呼ばれる2枚の膜状の組織に取り囲まれており、血管に富んだ外膜からの繰り返す出血によりゆっくりと増大していきます。


・症状 と 特徴
多くは何となく様子がおかしい、ぼんやりしている時間が多い、眠りがちになった、活動性が低下したなどの症状で始まり、徐々に頭痛、吐き気などの症状が現れます。

症状がさらに悪化すると運動麻痺、言語障害、尿便失禁を来たし、記憶障害や痴呆様症状が前面に出てくることも少なくありません。


寒くなってくると足元が滑りやすく、転倒して頭を強くぶつけることが多くなります。時には「脳挫傷」や「急性硬膜下血腫」など後遺症を残すような重篤な病態を招く場合もありますので、注意して下さい。


意識があった場合や頭部を直接打っていなくても、時間が経過してから症状が発生するケースもあるので病院で精密検査を受けるようにしましょう。

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