2016年2月22日月曜日

放射線検査について2

こんにちは放射線技師の中西です。
前にも放射線検査の健康影響について書きましたが、今回は続きをしたいと思います。
前回、ほとんどの放射線検査は、放射線障害を心配するような大量の放射線を使用しません。放射線検査を行わないこといより病気の見逃し・病状の進行具合を把握できないことのほうが問題ですとお伝えしました。
放射線による障害は、大きく分類すると「確定的影響」「確率的影響」に分けられます。

確定的影響

放射線障害の発生にしきい線量と呼ばれる値があり、その値以下では障害が発生しないと考えられています。(例,白内障になるしきい線量:2,000〜10,000mGy/1回)
胸部レントゲン撮影で約0.3mGy程度の線量なので、放射線障害がでるような線量とは程遠いことがわかります。

確率的影響

がんや白血病が確率的影響になりますが、100mSv以下の被ばく線量では障害の原因として断定できないと考えられています。

*しきい線量

しきい線量とは、個人の放射線感受性の違いを考慮し、放射線を浴びた集団の1%で放射線障害が認められる線量のことをいい、しきい線量を超えたからといって必ず放射線障害が発生するわけではありません。

最初にも書きましたが、ほとんどの放射線検査は放射線量が少なく放射線障害の発生に起因するような線量ではありません。病気の早期発見や早期治療のために安心して放射線検査を受けることをお勧めいたします。

2016年2月12日金曜日

水中ウォーキングについて

こんにちは、リハビリ担当の島津です。
今日は、水中歩行の特徴と運動効果についてお話ししたいと思います。

水中での水の抵抗は、陸上の空気抵抗の数十倍あります。
ゆっくり歩いても脂肪が燃焼され、筋肉に刺激が入り、効率良く膝まわりの筋力をアップできます。

・心肺機能を高める
→体全体が常に水圧を受けるため、呼吸量が多くなり心肺機能が鍛えられます。

・水の浮力
→浮力により、膝関節にかかる負担を減らすことができます。

・水温
→水中のほどより冷たさで血管が収縮し、体温低下を防ぐために熱が産生されます。その結果血行が良くなり新陳代謝も改善されます。


注意点
1、温水であっても体温より低いため、長時間水中にいれば膝が冷えて血行が悪くなってしまいます。15〜30分に一度はプールから出て体を温めるようにしましょう。

2、運動の前後にはストレッチを中心に準備体操に念入りにしましょう。

慣れてきたら大股で歩いたり、後ろ歩きや横歩きなども組み合わせて行いましょう。


運動不足な方、膝に不安がある方は試してみてはいかがでしょうか。