2013年12月1日日曜日

RICE処置


こんにちわ(^-^)
リハビリ担当の孫です


今日はみなさんが
一度は耳にしたことがあると思う
受傷直後の処置の基本ともいわれる
RICE処置についてお話したいと思います。

R→Rest               安静
I→Ice                   アイシング
C→Compression 圧迫
E→Elevation        挙上

頭文字をとってRICE処置と言います。
その中でも今日は
アイシングについてお話します。

アイシングの目的は、
二次性の低酸素障害による
細胞壊死と腫脹を抑えることです。

それぞれには目的と効果があり
これまで当たり前のように行われていたものなのですが
それを覆すような、こんな論文が発表されました‼︎



「筋損傷直後にアイシングを行うことで、筋の修復が遅れ最終的に瘢痕化してしまう・・・・」
2011にJournal of Apply Physiologyという海外の雑誌から発表された
Influence of icing on muscle regeneration after crush injury to skeletal muscles in rats
という論文。
ラットを用いた実験ではありますが
筋を機械的に損傷させた5分後に
氷で20分間アイシングを行い
その後の経過を観察した結果、
炎症を抑えてしまうことで
損傷筋の変性を壊死が遅れ
その後も修復に関わるPax7などの遺伝子の発現も抑制され
その分過剰なコラーゲンが蓄積してしまうという内容です。


実際のヒトではどうなのか、
継続的にアイシングを介入するとどうなのか、
逆に温めてみるとどうなのかなど、
分からないことは山ほどありますが
改めて治療の内容や手段、
それらが及ぼす細胞レベルでの影響などを
もっと慎重にクリティカルに
読み解いていかなければならないなと感じました。


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